第二十九話 小ネタその3 酵母分離抽出って。
遊家で飲んでいると、奥の方から須藤さんがやってきて、今日こんなのやってましたとパンフを見せてくれた。増田屋酒店(栃木)プロデュースの「酒育」という日本酒会だ。
増田屋と書いて、ましだやと読むようだね。(日本酒物語の説明ちょっと間違ってるね。ますだやってなってるから。)
マニアックな会で、五百万石、55%精米、純米酒という縛りで、酵母だけ変えて栃木県下の各酒蔵が醸造したという酒を利き比べるという・・・
(心の声、増田屋・・・はせ◯わ酒店よりキツイことやらせるな(笑))
なんか、引き込まれるようにパンフを読みふけってしまった。
ほほぅ。協会7号と701という、01が付いている酵母は、泡なしなのかー。企業独自開発M-310酵母は鑑評会向けふむふむ。バナナ様の香り、リンゴ様の香りっていうのは学術的表記だったんだね。エルドーロさんとかが言ってるやつだな。
小川酵母とその変異株M-310酵母は、茨城の名利酒類という酒蔵が発祥である。
小川酵母は協会10号酵母として協会からも頒布されている。その名の由来となった研究者の小川知可良が晩年、名利酒類勤務時に分離抽出したものである。小川はもと仙台国税局技官であり、収集していた東北6県の酵母株の研究を継続していた。しかし、この酵母の採集蔵の情報を残さず死去。
ほほぅ。
全然関係ないことを考えついたのだけど、
先日ノーベル賞を受賞した北里大学名誉教授大村智氏の研究は、ゴルフ場で収集した土の微生物によるものだという。(フジサンケイクラシックで有名な伊豆の川奈ゴルフ場)
氏は、全国の微生物を収集続け、画期的な治療薬に繋がるものを発見したのだ。
小川氏の分離酵母の研究もこれに匹敵するよな、酒飲みとしてはと思った次第だよ。
参考 増田屋コレクション2016
http://item.rakuten.co.jp/mashidayahonten/3832/
参考 Wikipedia 協会系酵母
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%94%E4%BC%9A%E7%B3%BB%E9%85%B5%E6%AF%8D
遊家で飲んでいると、奥の方から須藤さんがやってきて、今日こんなのやってましたとパンフを見せてくれた。増田屋酒店(栃木)プロデュースの「酒育」という日本酒会だ。
増田屋と書いて、ましだやと読むようだね。(日本酒物語の説明ちょっと間違ってるね。ますだやってなってるから。)
マニアックな会で、五百万石、55%精米、純米酒という縛りで、酵母だけ変えて栃木県下の各酒蔵が醸造したという酒を利き比べるという・・・
(心の声、増田屋・・・はせ◯わ酒店よりキツイことやらせるな(笑))
なんか、引き込まれるようにパンフを読みふけってしまった。
ほほぅ。協会7号と701という、01が付いている酵母は、泡なしなのかー。企業独自開発M-310酵母は鑑評会向けふむふむ。バナナ様の香り、リンゴ様の香りっていうのは学術的表記だったんだね。エルドーロさんとかが言ってるやつだな。
小川酵母とその変異株M-310酵母は、茨城の名利酒類という酒蔵が発祥である。
小川酵母は協会10号酵母として協会からも頒布されている。その名の由来となった研究者の小川知可良が晩年、名利酒類勤務時に分離抽出したものである。小川はもと仙台国税局技官であり、収集していた東北6県の酵母株の研究を継続していた。しかし、この酵母の採集蔵の情報を残さず死去。
ほほぅ。
全然関係ないことを考えついたのだけど、
先日ノーベル賞を受賞した北里大学名誉教授大村智氏の研究は、ゴルフ場で収集した土の微生物によるものだという。(フジサンケイクラシックで有名な伊豆の川奈ゴルフ場)
氏は、全国の微生物を収集続け、画期的な治療薬に繋がるものを発見したのだ。
小川氏の分離酵母の研究もこれに匹敵するよな、酒飲みとしてはと思った次第だよ。
参考 増田屋コレクション2016
http://item.rakuten.co.jp/mashidayahonten/3832/
参考 Wikipedia 協会系酵母
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%94%E4%BC%9A%E7%B3%BB%E9%85%B5%E6%AF%8D
2016年05月07日
コメント(5)
- 秋田では、昨年(企画は一昨年から)各蔵の蔵付酵母で酒を醸すという企画を行いました。
ラベルに「一番」から「二十五番」番号を付け、一般販売。まだ地元のスーパーでも少しだけ売ってたりします。
ここで化けたのが千代緑と両関。
両関は、高木酒造との縁を以って新銘柄で都内進出。
千代緑は複数の酵母で新しい味を見出しました。
www.pref.akita.lg.jp/www/genre/0000000000000/1398146933271/index.html#1416896289975
2016年05月09日 23時42分07秒 へび - おおおおおおおおおお!初見です!すごい情報だ。この時代に蔵付き酵母を分離抽出!?25種類出荷!
2016年05月10日 00時19分48秒 ごえも~ん - 秋田のは2,3年前からやってますよね。
蔵のどこかにいた酵母、って買ってきた酵母でジョーゾーしてたら、その酵母が浮遊・付着するでしょ、という。。。
まぁ、ソコ、目くじら立てるとこじゃないですけどね(立ててる人、知っているけど)。
『花邑』イマドキっていやぁイマドキ、直線的な甘さの酒が好きな人にはストライクでしょうね。
2016年05月10日 21時38分18秒 エル・ドゥロ - 酵母の単離や培養といえば、秋田今野の創設者でもある今野清治氏こそが最も讃えられるべき、と思います。
氏の尽力があって今の日本酒がある、といっても過言でないです。
日本酒だけじゃなく、醤油や味噌も氏がいなければ今の状況はあり得なかった、と考えると、日本の食文化が氏がいたから、とも。
とはいえ、知られざるイノベーションをもたらした技術者の方が沢山いて、今の日本酒があるのでしょうね。
先人に感謝です♪
2016年05月10日 21時47分16秒 エル・ドゥロ - コンタミですね。確かに。(^_^;)
今野清治知らなかったすなー。日本酒界の金メダルいっぱいいますなー。
先人に感謝ですなー。うんうん。
2016年05月11日 23時04分00秒 ごえも~ん
バックナンバー
- 第二十九話 小ネタその3 酵母分離抽出って。
- 第二十九話 小ネタその2 各地域には一世を風靡した酒がある。
- 第二十九話 小ネタその1 飲んで応援、熊本。
- 第二十八話 書評 ダンチュウ燗酒特集
- 第二十七話 書評 蔵を継ぐ 「日本酒業界を牽引する5人の若き
- 第二十六話 鶴齡の青木酒造見学
- 第二十五話 東北6県魂の酒まつり2015
- 第二十四話 TPPで酒は安くなるのか考えた
- 第二十三話 酒器 飲みくちが薄いやつがイイ
- 第二十二話 白隠正宗の高嶋酒造見学
- 第二十一話 沼津の居酒屋 くいもんや一歩
- 第二十話 鎌倉で昼から飲む
- 第十九話 磐城寿地縁復興純米酒
- 第十八話 農大出身者
- 第十七話 十四代<後編>
- 第十六話 十四代<中編>
- 第十五話 十四代<前編>
- 第十四話 天遊琳夏純
- 第十三話 バルタン星人
- 第十二話 平成21酒造年度全国新酒鑑評会
- 第十一話 水面下での動き
- 第十話 銀盤大吟醸@鑰やKAGIYA
- 第九話 新潟淡麗辛口<後編>
- 第八話 新潟淡麗辛口<前編>
- 第七話 亀の尾
- 第六話 にごり酒
- 第五話 飲み放題
- 第四話 翠喜の謎
- 第三話 日本酒居酒屋新時代
- 第二話 若水・・・
- 第一話 翠露のピンチ、翠露がんばれ
執筆者:ごえも~ん 純米酒好き。 好きな酒は飛露喜。 ブログ:いざかやとかほうろうき |